アパートの掃除は誰が行う？自らやるメリットや業者に依頼するメリットを解説！

2023年7月26日

アパート経営を始めたい方や、すでにアパート経営を行っている方が直面する問題でよくあるものが、アパートの掃除に関してです。アパートの掃除を大家さんが行っているところもあれば、業者がやっているところもあります。アパートの掃除は誰が行うのでしょうか。

そこで、この記事ではアパートの掃除に関して詳しく解説していきます。あわせて大家さんがアパートを掃除するメリット・デメリット、外部委託する場合の業者の選び方などについてもまとめました。アパートの掃除に関して迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもアパート管理は大家さんの義務？

大家さんは、入居者に滞りなくアパートやマンションに住んでもらえるようにアパートを管理する義務があります。そのため、アパートの管理に関わることは大家さんの責任です。大家さんが行う義務は以下のようなことがあります。

建物の管理について
共用部の掃除
消耗品の交換やメンテナンス、修理
各部屋の設備や水回りの修理
退去時にきれいにする
入居者の管理について
賃料の管理
入居者を募集
入退去や更新手続き
トラブルへの対応

ただし、これら全部の管理を1人で行うことはとても大変です。そのため、外部に委託できる作業などは外部注文している方もいます。

アパートの共用部の掃除は誰が行う？頻度は？費用は？

アパートの老化や階段といった共用部の掃除は建物の管理に含まれるので、大家さんに責任があります。しかし、大家さんが必ずしなければならないという決まりはないので、管理会社に委託する方もいます。

ここでは、アパートの共用部の掃除に関して以下のように分けて解説していきます。

掃除は誰が行うのか
アパートの掃除の頻度はどれくらいなのか
アパートの掃除を委託する場合の料金相場とはどれくらいなのか

それぞれについて詳しくみていきましょう。

大家さんが掃除するか清掃会社に委託する

アパートの掃除はアパート管理の一環なので、大家さん自らが掃除することも問題ありません。しかし、大家さんは他にもアパートの管理をしなければならないので、掃除するのが大変な場合もあるかもしれません。

そのような場合は、アパートの掃除を管理会社もしくは清掃会社に委託し、掃除してもらうと良いでしょう。外部に委託することで、掃除に充てていた時間が管理業務や他の作業に分配できるようになります。

アパートの掃除は最低でも月1回

アパートやマンションなどの建物では、共用部の清掃内容によって頻度が異なります。階段や廊下といった共用部の掃除は高頻度で行いますが、窓ガラスの清掃やワックスがけ、照明の交換などは1ヶ月から数か月に1回ほど行います。

それぞれの清掃の種類、頻度と内容については以下のとおりです。

清掃の種類	清掃頻度	主な実施内容
日常清掃	週1回以上～月1回	・掃く・拭く・ごみ置き場の清掃など
定期清掃	月1回以上～数か月に1回	・ワックスがけ・照明交換など
特別清掃	年に数回	排水管清掃など

この中で、大家さんが行えるのは日常清掃で、頻度は週に1回、最低でも月に1回は行うようにすると良いでしょう。

アパート掃除の料金の相場もチェック

アパートの掃除を外部に委託した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、アパートの掃除を外部に委託した場合の料金相場を以下にまとめました。

委託会社・サービス

料金表

清掃内容

たてものサービス

【月1回清掃便仕様】

単身タイプ：5,000円

ファミリータイプ：7,000円

共用部定期清掃「巡回点検清掃」

ダスキン

【集合住宅点検サービス】

月額5,280円

1棟6戸月一回巡回の場合

共用部定期清掃「巡回点検清掃」

アパートの掃除の費用相場は、1ヶ月5,000～7,000円程度ということがわかります。清掃内容や頻度によって異なります。また、アパートが単身なのか家族向けなのかによっても変動します。

大家さん自らがアパートの掃除をするメリット

アパートの清掃以外にも、大家さんが管理することがたくさんあるので、清掃を行うのは大変かもしれません。しかし、大家さん自らがアパートを清掃することには、以下のようなメリットがあります。

アパートの状況が把握できる
入居者とのコミュニケーションが増やせる
管理費用が節約できる

それぞれ詳しくみていきましょう。

アパートの状況が把握できる

アパートの掃除を業者に依頼すると週1回などの清掃頻度になります。そのため、敷地内にゴミが落ちていても、清掃が入るまではそのままです。しかし、大家さんが自ら掃除するようにすると、そのようなゴミが落ちていることもなくなります。

また、使用頻度が多い共用部の劣化や汚れ、破損などをいち早く見つけることができるでしょう。アパートの経営者は、所有しているアパートの状態が把握できていないと大きなトラブルに発展しかねません。アパートの状況がすぐに把握できることは、大家さん自らが掃除をするメリットといえます。

入居者とのコミュニケーションが増やせる

業者に掃除を任せると大家さんが入居者と会う機会は減ります。しかし、自ら掃除のためにアパートに足を運ぶと入居者と会話することが増えるでしょう。また、大家さんが掃除しているところを見ると、入居者は安心し信頼が生まれます。

また、入居者とコミュニケーションをとる機会が増えるので、彼らが感じている不満や要望を直接聞くことができるようになるでしょう。直接不満や要望を聞くことで、そのアパートが抱える問題や状況を把握する手掛かりになります。そして、それらに迅速に対応することで、入居者の満足度を上げることができるでしょう。

管理費用が節約できる

業者に依頼すると費用がかかります。しかし、大家さん自らが行うと費用がかからないので、管理費用を節約することができます。資金面で節約したい場合は、自ら掃除すると良いでしょう。

大家さん自らがアパートを掃除するデメリット

大家さんが自らアパートを掃除すると、アパートの状況が把握できたり入居者からの信頼が上がったりとメリットがありますが、その一方デメリットもあります。

時間や労力がかかる
プロのように完璧に仕上げるのは難しい

それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。

時間や労力がかかる

1つ目のデメリットとして、時間や労力がかかることが挙げられます。管理するアパートの大きさや規模にもよりますが、大きなアパートであれば掃除時間は長くなるでしょう。また、身体的な負担もあるので、年配の方などでは対応しづらいこともあるかもしれません。

さらに、副業でアパート経営を行っている場合は、清掃作業の時間を確保することが難しいこともあるでしょう。

プロのように完璧に仕上げるのは難しい

大家さんがアパートを掃除するとなると、専門の薬剤や機械を使用することがないので、プロのような仕上がりを手に入れることは難しいでしょう。あくまでも、家庭で掃除をする程度のクオリティになってしまいます。

そのため、プロのような仕上がりを希望する場合は、外部への注文が必要になります。

効率よくアパート経営をしたいなら外部に委託するのもおすすめ

効率よくアパートを経営したい場合は、外部へ清掃作業を委託すると良いでしょう。外部に委託することで、空いた時間を他の作業へ配分できるようになるので、効率的な経営が行えます。

ここでは、外部委託先の種類と選び方について詳しく解説します。外部委託先にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、現在管理しているアパートの状況にあわせて選ぶと良いでしょう。

外部委託できる清掃業者の種類

アパートの清掃を外部委託する場合。以下の3つの方法があります。

管理会社に任せる
清掃専門業者に任せる
シルバー人材センターを利用する

上記に挙げた3つの方法について、それぞれみていきましょう。

管理会社に任せる

アパート経営を管理会社へ依頼していて、その業務内容に清掃が含まれていれば対応してもらえます。ただし、管理会社独自の清掃仕様書がある場合もあるので、依頼する際にしっかり確認するようにしましょう。

清掃内容が足りないと感じた場合は、相談して対応してもらうなどすると良いでしょう。

清掃専門業者

清掃専門業者は、アパートの共用部などを清掃してくれる専門家で、定期清掃など多様なプランがあり、経営者のニーズに合わせたプランで清掃を請け負ってくれます。規模が大きいマンションからアパートまで全ての清掃に対応していて、高度な技術は清掃業務においてとても信頼できます。

ただし、依頼する業者によって費用が異なるので、複数業者に見積もりを依頼することをおすすめします。また、掃除範囲が広かったり掃除頻度が多かったりする場合は、その分費用も増すので、適切なプランを選ぶようにしましょう。

また、清掃専門業者は清掃業務以外は対応外なので、その点にも注意が必要です。

シルバー人材センターを活用する

委託先の選択肢にはシルバー人材センターもあります。マンションやアパートの共用部の清掃が1回700円からなので、管理費用を抑えることができます。また、退職前に清掃業務に従事していた経験がある人が派遣されるので、仕上がりも期待できます。

ただし、高齢者が派遣されるため、作業内容には制限があり、重いものを運んだり持ったりすることはNGな場合が多くあります。

外部委託先の選び方もチェック

外部委託先に種類があることはわかりましたが、どのように選ぶと良いのでしょうか。ここでは、選び方について詳しく解説します。

信頼や実績がある
見積もり料金が相場通りか

上記のポイントは、外部発注する際に重要視したい点です。それぞれみていきましょう。

信頼や実績があるか

アパートの清掃は入居者の信頼にも関わることなので、外部委託する際はその会社の信頼や実績を確認しましょう。たとえば、派遣されたスタッフの態度が悪いと入居者の大家さんに対する信頼は落ちてしまいます。そのため、清掃技術はもちろん、入居者に対する挨拶や仕事に対する態度なども確認しましょう。

外部委託先の中には、スタッフの教育に力を入れているところもあり、そのようなところであれば技術はもちろん、挨拶や仕事への態度が丁寧であることが多いでしょう。外部委託する際は、評判が良く信頼や実績がある会社を選びましょう。

見積料金が相場通りか

外部委託先を探す際は、なるべく多くの会社から見積もりを送ってもらうようにしましょう。数社からの見積もりだけでは、その料金が相場通りかわかりません。会社によっては、清掃内容のわりに費用が高い可能性もあります。

また、見積もりを依頼する際は、依頼したい内容を詳細に伝え、依頼内容と回数に応じた金額を提示してもらいましょう。そうすることで、清掃内容に対する費用相場を確認することができます。

まとめ

この記事では、アパートの掃除に関することを詳しく解説しました。アパート経営において、大家さんが自ら掃除することはメリットがありますが、時間や労力がかかるなどデメリットもあります。

そのため、効率よくアパート経営したい場合は、外部に委託することも良いでしょう。アパートの掃除に関することで悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考に、外部委託先を選んでみてください。