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アパートやマンションのWiFiが遅いのはなぜ?考えられる原因や対策方法など徹底解説!

2023年2月16日

アパートやマンションなどの集合住宅では「なぜネット速度が遅くなるのか」「WiFiが遅くてストレス」などと感じている方も多くいるかもしれません。集合住宅で使用するとなぜネットが遅くなるのでしょうか。

今回はアパートやマンションなどの集合住宅でWiFi速度が落ちる原因や対策方法などを徹底解説します。お使いのWiFiが遅いと感じる方は、こちらの記事を参考に対策してみてください。

目次

アパートで利用しているWiFiが遅い!考えられる6つの原因

アパートで利用しているWiFiが遅い原因は、以下の6つが考えられます。

  • プロバイダーに接続が集中している
  • 光回線が部屋まで届いていない
  • ルーターやケーブルで不具合が起こっている
  • プロバイダー側で不具合が起こっている
  • インターネット回線が古い
  • 利用しているルーターに高速光回線が対応していない

これらに当てはまるとWiFiの速度が遅くなってしまう可能性があります。それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。

プロバイダーに接続が集中している

インターネットを接続するためには、「プロバイダー」と呼ばれるWiFiと回線を繋げる役割を担う接続事業者との契約が必須です。近年では回線とプロバイダーを1本化しているサービスもあります。

1度に繋げられる量には限界があり、それを超えないようにプロバイダー側で調整や抑制されています。しかし、休日や夜間の時間帯では同時接続者が集中するため、混乱が生じてWiFiの速度が遅くなってしまうことがあります。

同じタイミングで利用している人が多い

アパートやマンションなどの集合住宅では、全ての部屋で1本の光回線を共有する方式がほとんどです。そのため、仕事や家事が終わる夜の時間帯はWiFiを利用する人が増えて、プロバイダーに負担がかかり、結果としてWiFi速度が落ちてしまいます。

また、他の部屋で大容量のデータをダウンロードしている人がいる場合は、WiFi速度が遅くなる可能性もあります。さらに、家族で住んでいる部屋が多い場合は、親から子供までそれぞれがスマホやタブレッドなど複数の端末に接続しているためWiFi速度は落ちる傾向にあります。

全ての住居者で1本の回線を共有している

アパートやマンションなどの集合住宅で採用されているWiFi設備は、1本の光回線を建物内に引いて各部屋に分配して利用します。そのため、1本の光回線を1軒で利用する戸建住宅などに比べると、アパートなどの集合住宅では各部屋のWiFi使用状況が速度に大きな影響を与えます。

どこかのWiFi使用状況が大きければ、他の部屋はWiFi速度が遅くなります。特に夜間や休日などはWiFi接続が多くなるため、WiFi速度が遅くなる可能性があります。

光回線が部屋まで届いていない

光回線が部屋まで届いてない場合もWiFi速度が遅くなります。光回線を建物に通しているアパートやマンションには、2つのパターンがあります。

1つ目は、全域回線と呼ばれ各部屋まで光回線が通してあるパターンです。全域回線の場合は、光回線が各部屋まで接続されているのでWiFiの速度が落ちにくいといえます。

2つ目は、VDSL方式と呼ばれる光回線は共用部の配電盤室までしか接続されておらず、そこから各部屋までは一般電話回線がはられているパターンです。光回線が各部屋まで届いていないので、WiFi速度が全域回線に比べて遅くなるうえに、同時接続者が増えるとさらに遅くなる傾向にあります。

ルーターやケーブルで不具合が起こっている

各部屋に光回線が届いている場合でも、ルーターやケーブルに問題がある場合はWiFi速度が遅くなります。原因としては、一時的に不具合が起きている場合や最新バージョンにアップデートされていない場合などが挙げられます。

また、ルーターやケーブルには最大速度が設定されており、それらが古い場合は現在の光回線速度に対応しておらず、WiFi速度が遅くなることがあります。有線ケーブルを利用している場合は、劣化や断線などがあると速度が落ちるので確認してみると良いでしょう。

プロバイダー側で不具合が起こっている

WiFi速度が遅くなる原因として、プロバイダー側で不具合が起きている可能性もあります。例えば、1本の回線に対して利用している数が多すぎる場合や通信障害が起こってしまっている場合などです。

また、最新のインターネット通信方式として「IPv6IPoE」が登場しましたが、プロバイダーがこれに対応していない場合もWiFi速度が遅くなります。最新のインターネット通信方式に対応しているかどうかが気になる場合はプロバイダーに問い合わせてみるのもおすすめです。

インターネットの回線が古い

インターネットの回線が古い種類であれば、WiFi速度が遅くなることが考えられます。

インターネットの種類には以下の3つがあり、速度はそれぞれ異なります。

  • 光回線:上り速度1Gbps、下り速度1Gbps
  • VDSL方式(光回線+電話回線):上り速度100Mbps、下り速度100Mbps
  • ADSL方式(電話回線):上り速度50Mbps、下り速度50Mbps

光回線の通信速度が1番速く、 VDSL方式、ADSL方式と続きます。上り速度はアップロードの速度、下り速度はダウンロードの速度と覚えておきましょう。

現在のアパートやマンションでADSL方式を採用しているところはほとんどなく、2023年1月にはADSL方式が終了されると発表されています。さらに、アナログの電話回線もサービスが終了するため、光回線のみになれば回線の種類によって遅いということはなくなるでしょう。

利用しているルーターに高速光回線が対応してない

WiFi速度が遅い原因のひとつとして、利用しているルーターが高速光回線に対応していな
い可能性があります。

例えば、最新の通信方式であるIPv6IPoEを利用する場合は、ルーターがIPv6IPoEに対応していなければ最高のパフォーマンスを引き出せません。

快適に利用できるアパートのWiFiの通信速度とは?

快適に利用できるアパートのWiFi速度は、利用する目的によって大きく異なります。ここでは、以下の2つに分けて詳しく解説していきます。

  • PC・スマホなどを日常使いする場合
  • 快適にオンラインゲームがしたい場合

自宅のWiFiの速度が気になる場合は以下サイトを利用して計測してみるのもおすすめです。

PC・スマホなどを日常使いする場合

PCやスマホなどを日常使いする場合は、以下のWiFi速度が目安です。

  • LINEの送受信やサイト閲覧:1Mbps〜10Mbps
  • Instagramなどの画像中心のサイトを閲覧:10Mbps
  • YouTubeやTikTokなどの動画視聴:20〜25Mbps

もちろん、テキスト中心の場合であればもっと少ない速度で問題なく利用できます。また、動画視聴の場合は20Mbps程度で十分ですが、4K動画は25Mbps程度が必要になります。動画の再生速度が遅い場合は、画質を下げて見るのもおすすめです。

快適にオンラインゲームがしたい場合

オンラインゲームの種類にもよりますが、将棋や麻雀などであれば30Mbps程度でストレスなく楽しめます。しかし、RPGゲームになると70〜100Mbpsは必要です。フリーズする、タイムラグが出る、動きが鈍いなどがあれば、WiFi速度が遅いのかもしれません。

また相手と話しながらゲームをする場合は、WiFi速度だけでなく回線の応答速度を表すPING値も重要になったり、ゲームデータをダウンロードする場合は100Mbps以上が目安となったりします。用途に合わせて必要な通信速度は異なります。

WiFiが遅いときの対策方法

WiFi速度が遅いときに自分で行える対策はあるのでしょうか。ここではWiFiが遅いときにできる対策方法について詳しく解説していきます。

1. 利用者が多い時間帯を避けて使う

アパートやマンションなどの集合住宅の場合は、仕事や家事が終わった夜の時間帯にWiFi接続者が増えます。その時間帯はどうしてもWiFi速度が低下してしまうので、避けて利用することで快適に使えるでしょう。

同時接続者が多くても、日常使いする分には特に問題がありませんが、大容量のファイルや動画をダウンロードは、夜間ではなく平日の昼間に行うのがおすすめです。

2. 回線が障害を起こしていないか確認する

ルーターやスマホなど周辺機器にも異常がないにも関わらずWiFi速度が遅い場合は、プロバイダー側に問題が起きている可能性があります。特に平日の仕事終わりや休日などのWiFi接続者が多いときは回線障害が起きやすいといわれています。

プロバイダー側で問題が起きている場合は、公式サイトなどで発表されていることが多いので確認してみましょう。一時的な回線障害であればすぐに改善されますが、大規模な通信障害などの場合は復旧に時間がかかります。都度公式サイトでチェックすることがおすすめです。

3. PC・スマホを再起動してみる

PCやスマホを長時間使用している場合は、WiFi速度に関係なく動作が遅くなることがあります。そのような場合は、PCやスマホを再起動してみると良いでしょう。

PCやスマホなどは休みなく長時間使用していると、一部のプログラムが動作に影響を与え、その結果サイトの読み込みなどが遅くなってしまうことがあります。再起動することでリセットされるので、PCやスマホに原因がある場合は再起動で元に戻るでしょう。

また、アプリを一度に多く開いている場合は動作が遅くなるため、使用していないアプリは閉じるようにしましょう。

4. WiFiルーターやモデムを再起動してみる

PCやスマホを再起動してもWiFi速度が変わらない場合は、WiFiルーターやモデムの再起動をしてみましょう。再起動を行うことでWiFi速度が復活することがあります。

WiFiルーターやモデムは基本的に365日24時間稼働しているため、稀に調子が悪くなり速度が遅くなったり、接続が切れたりする場合があります。

電源ボタンや再起動ボタンがない場合は、電源ケーブルを一度抜いて再度差し込み接続してみましょう。

5. WiFiルーターを買い替える

PCやスマホ、WiFiルーターなどを再起動してもWiFi速度が戻らない場合は、WiFiルーターの買い替えを検討しましょう。

WiFiルーターを長年使用している場合、劣化している可能性が考えられます。そのような場合は、最新の通信方式であるIPv6IPoEに対応しているWiFiルーターなどに買い替えることで速度が復活します。

WiFiルーターは5,000円程度で販売されていて、長く使用することができるのでタイミングを見て買い替えを行いましょう。

6. WiFiルーターの設置場所を変えてみる

WiFiルーターの設置場所が悪いとWiFi速度が遅くなる可能性があります。WiFiルーターと使用する端末の間に壁などがあるだけでも障害になることもあるようです。

たとえば、リビングにWiFiルーターを設置していても、主に利用するのが寝室である場合、壁という障害を挟むのでWiFi速度が落ちるでしょう。

そのため、主に利用する部屋にWiFiルーターを設置したり、WiFi中間機を設置したりするなどして自分が快適にWiFiを利用できる環境を整えることがおすすめです。

7. ルーターやケーブルを確認してみる

ルーターやケーブルに問題がある場合もWiFi速度が落ちる可能性があります。ケーブルがしっかり本体と接続されているか、ケーブルの劣化や断線などはないかを確認しましょう。

また、何らかの障害で一時的にWiFi速度が落ちている場合も考えられるので、ルーターやモデムを再起動すると元に戻ることがあります。ルーターやケーブルを再起動しても解消されない場合は、ルーターやケーブルが古い可能性があるので最新のものに買い替えるのがおすすめです。

ルーター本体に記載された「n」や「ac」などのアルファベットを確認すると、光回線に対応しているかがわかります。現在光回線に対応しているのは末尾が以下の3つで、それ以外は古い型になるので買い替えを検討するのもおすすめです。

  • ax
  • ac
  • n

ケーブルの場合は、Cat5よりも小さい数字のものを利用している場合は、新しいものに交換しましょう。アパートやマンションなどの集合住宅に導入されている光回線をあらかじめ確認して、対応しているルーターやケーブルを用意しておくのがおすすめです。

8. インターネット回線を変えるのもおすすめ

ルーターやケーブルなどの機器やプロバイダーに問題がない場合は、回線そのものが遅い可能性があります。その場合は、回線の乗り換えを検討しましょう。ただ、回線の乗り換えには初期費用などがかかる場合があるので、設置費無料やキャッシュバックなどのキャンペーンを行っている会社を選ぶとお得に乗り換えられます。

また、場合によってはポケットWiFiやスマホのテザリングで対応するのもおすすめです。

工事ができないなら「ホームルーター」

ホームルーターは、工事が不要でコンセントに差すだけでWiFi接続ができます。また、置き型WiFiとも呼ばれ、以下のような種類があります。

  • auのスマートポート
  • ドコモのホーム5G
  • ソフトバンクのAirターミナル

アパートやマンションによっては配線工事ができなかったり、工事までに時間がかかったりすることがあります。ホームルーターであれば配線工事が不要で、届いた日からすぐにWiFiが使えます。また月額の使用料金は4,000円前後で光回線に比べて安価であったり、夜間や休日でも快適にWiFiが使用できたりするのもポイントです。

ただし、電波状況によってWiFi速度が遅くなったり、容量を超えると通信制限がかかったりすることもあるので注意しましょう。

「モバイル型WiFiルーター」なら外出先でも使える

外出先でも頻繁にインターネットやYouTubeなどを閲覧する方は、モバイル型WiFiルーターがおすすめです。モバイル型WiFiルーターのメリットは、工事不要で屋内外問わずどこでも端末にWiFiを接続できる点です。

しかし、多くのモバイル型WiFiにはデータ通信料に制限があったり、電波の状況によってはWiFi速度が遅くなったりすることもあります。アパートやマンションで同時接続が多くなる時間帯や外出先では、モバイル型WiFiルーターを使用するなど使い分けると便利です。

あまり利用しないならスマホ「テザリング」も〇

WiFiをあまり使わない方であれば、スマホのテザリングもおすすめです。スマホのテザリングとは、スマホなどのモバイル通信ができる端末からWiFiを飛ばしてPCなどに接続する方法のことです。

テザリングの方法は3種類あり、それぞれの方法で通信速度や特徴が異なります。

接続方法 特徴
USB接続 ・他の接続方法と比べて速度が速い

・充電ができる

・ケーブルの用意が必要

・セキュリティが高い

・親機1台に対して子機1台まで

WiFi接続 ・Bluetoothより速度が速い

・ケーブルは不要

・バッテリーの消耗が速い

・親機1台につき複数子機に接続可能

Bluetooth接続 ・速度が遅い

・WiFiよりもバッテリー消耗が遅い

・親機1台につき複数子機に接続可能

環境にあった接続方法で、屋内外問わず快適にWiFiを使用しましょう。

アパートのWiFi設備について

アパートに入居するときに気になるのがWiFi設備ではないでしょうか。現在では多くのところが「インターネット完備」や「インターネット対応」となっています。しかし、それぞれがどういう意味なのかわからない方も多きいるかもしれません。それぞれが表すWiFi設備について詳しく説明していきます。

インターネット完備

インターネット完備とは、すでに各部屋までインターネットの回線工事やプロバイダーとの契約も完了しており、入居初日からWiFiが接続できる状態です。

入居日からWiFiが使えるので便利ですが、自分で回線を選べないデメリットもあります。リモートワークなどですぐにWiFiを利用したい方や少しでもスマホのデータ容量を減らしたい方、ややこしい工事の手続きなどをしたくない方などにおすすめです。

光ファイバー対応

光ファイバー対応とは、アパートやマンションなどの共有スペースまでは光回線が引いてある状態です。WiFiを利用するには、ご自身で光回線対応のプロバイダーや回線業者との契約が必要になります。

そのため、初期費用や月々の使用料はご自身で支払う必要があります。しかし、自分でプロバイダーを選ぶことができるので、好みの回線事業者を選びたい方などにおすすめです。

インターネット対応

インターネット対応とは、何かしらの回線がアパートやマンションなどの共用スペースまで引いてある状態です。WiFiを利用したい場合は、自分で回線業者プロバイダーと契約が必要で、回線業者に部屋まで回線を引く工事をしてもらう必要があります。

この場合も初期費用や月々の使用料はご自身で支払うことになります。

インターネット未対応

インターネット未対応とは、物件内にインターネット回線が引かれていない状態です。

インターネット対応にするためには回線工事が必要となりますが、ご自身で回線工事依頼をするとトラブルになる可能性もあるので、まずは大家さんや管理会社に相談・交渉しましょう。

また回線工事ができない物件であれば、工事不要のホームルーターやモバイル型WiFiルーター、スマホのテザリングを活用するようにしましょう。

WiFiが遅いときによくある質問

WiFiが遅いときによくある3つの質問があります。ここからは、多くの方が疑問に思っている質問に対して詳しく回答していきます。

Q. 光回線が急に遅くなったけど原因は何ですか?

今まで普通に利用できていた光回線が急に遅くなる原因は、機器にあることがほとんどです。急に遅くなったと感じた際には、利用しているルーターやモデムなどを再起動してみましょう。また、使用しているケーブルに劣化や断線がないかも確認しておくと良いです。

ルーターやケーブルなどに異常がない場合は、アパートやマンションなどの共用部の設備かプロバイダー側に問題がある可能性があります。管理会社に問い合わせてみたりプロバイダーの公式サイトを確認したりすることがおすすめです。

Q. アパート備え付けの無料WiFiが遅いのですが対処法はありますか?

アパートやマンションなどの規模が大きければWiFiの同時接続者が増え、その時間帯のWiFi速度が遅くなることがあります。その場合は、同時接続者が増える夜間や休日を避けることで快適にWiFiを利用できるでしょう。

夜間や休日も快適に利用したい場合は、他社の光回線に乗り換えたりポケットWiFiを利用したりすることもおすすめです。個別に契約すれば他の部屋の接続状況に影響されないので、いつでも快適にWiFiを利用できます。

Q. 光回線の速度を自分で速くする方法はありますか?

光回線が共用部までしか引かれてない場合、まずは部屋まで回線が引けるかどうかを確認しましょう。ただし、工事費用や時間がかかるデメリットもあるので注意が必要です。

また、プロバイダーを乗り換えることで、部屋まで光回線を引けるようになる可能性もあります。詳しくは気になるプロバイダーに相談してみることがおすすめです。

まとめ

本記事では、アパートやマンションなどのWiFi速度が遅い原因や対処法について詳しく解説しました。同時接続者が増える夜間や休日を避けたり、ルーターを新しく買い替えたりなどして快適なWiFi環境を整えましょう。

また、あまりWiFiを利用しない場合はスマホのテザリング機能でも十分です。用途や環境に合わせてどのWiFiを利用するかも考えましょう。