
Do CANVASの速度は遅い?実際のユーザーの口コミや速度が遅い原因・対処法を解説
2025年3月27日NTTメディアスが運営するインターネットサービス「Do CANVAS(ドゥキャンバス)」を利用している人の中には「Wi-Fiの速度が遅い」と感じている方もいるでしょう。速度の低下は、環境を整え適切な対策をとることで改善される可能性があります。
この記事では、Do CANVASのWi-Fiの速度や速度が遅くなったときに考えられる原因、対処法を詳しく解説します。この記事を読めば、速度が遅い場合の対処法などを理解できるので、「Do CANVASで快適に通信をしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Do CANVASの速度はどれくらい?
Do CANVASの速度がどのくらいなのか気になる方が多いと思います。Do CANVASの公式サイトには以下のように記載されています。
A:マンション内は、最大理論値1Gbpsの通信速度となります。※弊社サービスはベストエフォート型サービスとなります。※実際の通信速度につきましては、ご利用の設備・お客様のご利用環境・ご利用の時間帯によって変動いたします。”
ただし、速度を測定するサイトに寄せられた情報によると、直近3ヶ月間の間に計測されたDo CANVASの速度の平均は以下のようになっています。
- Ping値:18.1ms
- ダウンロード速度:259.42Mbps
- アップロード速度:197.77Mbps
Ping値は0ms〜30msであれば快適に通信ができるといわれています。動画視聴をはじめ、大容量ファイルの送受信やオンラインゲームなど問題なく通信できるといえるでしょう。
ただし、あくまでも平均値であり、速度は利用する環境や接続する機器などによっては、遅いと感じる可能性もあります。遅いと感じる方は、後述する原因と対処法を参考にしてみてください。
Do CANVASの速度に関する口コミ
では、Do CANVASの利用者の実際の口コミを見てみましょう。
【DoCanvasの測定結果】
ダウンロード速度:30Mbps(速い)
アップロード速度:29Mbps(速い)
Ping(応答速度):16ms(速い)#大阪府 #光回線 #スピードテスト #回線くんhttps://t.co/SoSruhrJ9l— みんなのスピードテスト速報 by 回線くん (@kaisen_speed) February 20, 2023
DoCanvas IPv6接続 IPoE(transix)の測定結果
Ping値: 15.0ms
下り速度: 384.87Mbps(非常に速い)
上り速度: 127.2Mbps(かなり速い)https://t.co/RLwL81t6dN #みんなのネット回線速度— @banbanban (@ban_osaka) February 29, 2024
docanvas(最大1Gbps/約70世帯のマンション)って、回線の安定性はどうなんだろ。
数字上の速度だけなら今の『最大120Mbps』の回線よりは早いとは思うが、ベストエフォート型ということだから果たして…— 神威さつき (@kamuisatsuki) September 4, 2023
NTTメディアサプライ、DoCANVAS回線でNintendo Switchの速度が出ない件。MTUを1364以下にしたらアップロード速度が改善しました。私の環境だけなのかみんなそうなのか分からないけど、一事例として紹介します。MTUが大きいと計ったように26.1Kbpsしか出なかったので似た症状の方はご参考にどうぞ。 pic.twitter.com/qEfaCQGfT5
— SKY (@keichan24000) January 29, 2022
FTTHについてはいろいろと考察あるので一概にはいえないけど、マンションタイプの光配線方式ならそこまで速度落ちないと思うけどな。どっちも使ってきて言えるのは、ISPによりけりってところ。
なんだかんだ言って今の家はLAN配線方式のDoCanvasでこれだけ出るし(本当にこれ正しいの?とは思うけど) pic.twitter.com/hu09pduuot— みやけくれは (@38k08) March 8, 2021
実際に利用された方の口コミから、利用する環境や時間帯により速度にばらつきがあることが分かります。設定などを変えたら改善したという声もあるため、速度が遅いと感じる方は、この後に紹介する対策を行ってみましょう。
Do CANVASの速度が遅くなってしまう原因
Do CANVASの速度が遅くなってしまう原因として、以下の9つが挙げられます。
- 1つの回線を他の居住者も使っているため
- プロバイダ側で障害が起きているため
- 電波干渉が起きているため
- ルーターの性能が悪いため
- 同時に接続している端末が多いため
- Wi-Fiが届きづらくなっているため
- 2.4GHzに接続しているため
- 使用している端末のスペックが低いため
- LANケーブルの規格が古いため
それぞれ詳しく解説します。
1つの回線を他の居住者も使っているため
Do CANVASではLAN配線方式を採用しています。この方式では、建物の共用部分まで光ファイバーケーブルが引かれており、そこから先の各家庭の部屋まではLANケーブルを使って接続されています。1つの回線を他の居住者と共同で使用しているのが特徴です。
そのため、大容量の通信をする住人がいたり、多くの住人が同時にネットを利用したりすると、速度が遅くなりやすいでしょう。特に、ネットの利用者が増える夕方から夜の時間帯や土日は、回線が混雑し速度の低下を招きます。
プロバイダ側で障害が起きているため
プロバイダ側で何らかの障害が起きていたり、制限がかかっている場合は速度が遅くなることがあります。原因としては以下が考えられます。
- 特定地域での利用者集中による回線の混雑
- 通信制限の設定
- メンテナンス作業
- 一時的な障害やトラブル
障害が起きているかどうかは、各プロバイダの公式サイトで確認できます。急な速度の低下を感じた時はチェックしてみると良いでしょう。
電波干渉が起きているため
電波干渉も速度が遅くなる原因の1つです。Wi-Fiは主に2.4GHz帯と5GHz帯の周波数を使用しますが、2.4GHz帯は多くの家電製品と同じ周波数帯を共有しています。
2.4GHz帯のWi-Fi機器を電子レンジやテレビなどの家電製品の近くで使用すると、電波が重なり合って干渉が発生する可能性があります。この干渉により、Wi-Fiの通信品質が低下し、速度が遅くなったり、接続が不安定になったりすることがあるでしょう。
ルーターの性能が悪いため
ルーターのモデルが古かったり、経年劣化していて不具合があったりすると、通信速度が低下することがあります。定期的に確認し、ルーターが原因と考えられる場合は交換しましょう。プロバイダーからレンタルした指定のルーターを使用している場合は、プロバイダーの乗り換えも選択肢の1つです。
同時に接続している端末が多いため
複数の端末を同時に接続すると、通信速度が低下する可能性があります。これは、Wi-Fi電波の帯域を接続端末で分け合うためです。特に、ビデオストリーミングや大容量ファイルのダウンロードなど、データ通信量の多いアプリケーションを使用している場合は、速度が低下する可能性が高くなっています。
Wi-Fiが届きづらくなっているため
Wi-Fiの通信速度は、端末とルーターの距離に大きく影響されます。一般的に、両者の距離が近いほど電波強度が保たれ、速度が安定します。
端末がルーターから遠い場合や、壁・家電などの障害物が間にある場合は、電波が遮られて通信速度が低下しやすいです。大きな家具を移動させたり、端末やルーターの距離を近くしWi-Fiが届きやすくしましょう。
2.4GHzに接続しているため
ルーターには、2.4GHzと5GHzの周波数帯が搭載されていますが、2.4GHzで接続している場合は、通信速度が低下することがあります。理由として、2.4GHzは障害物に強く広範囲に電波を届けられる一方で、家電製品との電波干渉が起こりやすく、通信が不安定になることが挙げられます。
一方で、5GHzは電波干渉が少なく通信が安定しており、2.4GHzよりも高速通信が可能です。2.4GHzで速度が遅いと感じている方は、5GHzに設定を変更してみましょう。ただし、5GHzは障害物に弱く、遠くまで電波が届きにくいため、ルーターの置き場所にも注意が必要です。
使用している端末のスペックが低いため
古い端末や性能の低いデバイスは、最新の高速Wi-Fi規格に対応していないことがあり、通信速度に制限がかかることがあります。また、CPUやメモリの性能が不足していると、データの処理や表示に時間がかかり、速度が遅く感じられるでしょう。
さらに、ストレージの空き容量が少ない場合も、端末の動作が遅くなり、速度に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
LANケーブルの規格が古いため
LANケーブルの規格が古いことも速度が低下する原因です。LANケーブルには複数のカテゴリがあり、カテゴリにより通信速度の上限が異なります。
古い規格のカテゴリ5(CAT5)は最大通信速度が100Mbpsしか出ません。また、カテゴリ5は、2024年時点で主流となっている10Gbpsのインターネット回線には対応できません。一方で、最新のカテゴリ8(CAT8)は40Gbpsまで対応しており、性能に大きな差があります。
最大通信速度 | |
カテゴリ8 | 40Gbps |
カテゴリ7A | 10Gbps |
カテゴリ7 | |
カテゴリ6A | |
カテゴリ6 | 1Gbps |
カテゴリ5e | |
カテゴリ5 | 100Mbps |
Do CANVASの速度の調べ方
Do CANVASの速度は、インターネット回線の速度計測サイトやスマホのアプリで簡単に調べられます。
おすすめの速度計測サイトを紹介します。
- Speedtest by Ookla(パソコン用)
- FAST(パソコン用)
- Speedtest.net(スマホアプリ)
Speedtest by Ooklaは 測定に最適なサーバーを自動で選択してくれます。FASTは、 Netflixが提供するサイトで、動画視聴に必要な速度を測るのに適しています。スマホアプリのSpeedtest.netは街中で速度の速いWiFiスポットを探している時に便利でしょう。
ただし、測定サイトやアプリによって測定結果は異なります。また、使用する端末側のスペックも速度に影響することもあるため、あくまでも目安にしましょう。
Do CANVASの速度が遅い時の対処法
速度の低下を改善するためには、どのような対策を取ればいいのでしょうか。ここでは、具体的な対処法を解説します。これらの対策を試すことで、速度が速くなったり、通信環境が改善されたりする可能性があります。
利用する時間をズラしてみる
Do CANVASでは、1本の光ファイバーを複数の世帯で共有しているため、インターネットを使う人が多くなる時間帯は回線が混み合い速度が遅くなりやすい傾向にあります。特に、平日の昼休み時間や18時から24時の間は最も混雑する傾向があることから、昼間や夜間を避け、早朝・夕方・深夜などの比較的空いている時間帯に利用すると良いでしょう。
ルーターの置き場所を変えてみる
ルーターの置き場所も重要なポイントです。水回りや電子レンジ、Bluetooth機器の近くに置くことは避けましょう。水がある場所の近くや家電製品は電波を遮断し、速度を低下させる可能性があります。最適な設置場所は、頻繁に通信する部屋の中心で、床よりも高い位置です。障害物が少なく、家電から離れた場所に設置しましょう。
接続している端末を減らしてみる
同事に接続している端末が多いことも速度の低下の原因となるため、使用していない端末の接続をOFFにすることが効果的です。また、無線のWi-Fiは便利ですが、有線LANと比較すると通信速度が変動しやすい傾向があります。
大容量のファイル転送や、途切れのない安定した接続が求められる作業の際は、LANケーブルを使用した有線接続を利用しましょう。有線接続なら、より安定した高速通信を実現できる可能性が高くなります。
ルーターを再起動する
ルーターに問題や不具合があると考えられる場合は、再起動を行いましょう。再起動には、端末や周辺機器の一時的な問題をリセットし、動作を改善する効果があります。また、再起動によって機器内部の熱が放出され、過熱による不具合を解消する効果も期待できます。
再起動の方法は機器によって異なりますが、光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターの電源を切り、少し時間を置いてからコンセントに挿す方法が一般的です。
設定をIPv6に変更する
速度改善のために、IPv6回線へ変更することも有効な手段です。IPv6は従来のIPv4よりも圧倒的に多くのIPアドレスを持ち、回線混雑を軽減できます。多くのプロバイダがIPv6対応サービスを提供しているので、利用が可能か確認してみましょう。ただし、IPv4サイトのみでしか閲覧できないコンテンツもあるため、変更する際には注意が必要です。
接続する周波数を変えてみる
多くの無線ルーターは2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯に対応しています。Wi-Fiの周波数帯を変更することで接続環境が改善する場合があるため、別の周波数帯に接続してみてください。
現在2.4GHz帯のSSIDに接続していて速度が遅いと感じている場合は、5GHz帯のSSIDに接続することで、速度が改善する可能性があります。逆に、5GHz帯から2.4GHz帯に切り替えることで、速度が改善する場合もあります。
LANケーブルを買い替える
最大1Gbpsの高速通信が可能なDo CANVASで最大通信速度100Mbpsのカテゴリ5のLANケーブルを使用している場合は、本来の速度が発揮されません。この場合は、6以上のLANケーブルの買い替えを検討しましょう。
カテゴリ6のLANケーブルでも最大通信速度は1Gbpsで、250MHzまでの広い帯域を使用でき、大量のデータの高速な送受信が可能です。そのため、家庭用なら充分快適に利用できるでしょう。
Do CANVASに関するよくある質問
最後に、Do CANVASによくある質問を3つ紹介します。
- Do CANVASのWi-Fiルーターはコンセント一体型ですか?
- Do CANVASのWi-Fiルーターの通信速度は1Gbpsですか?
- NTTのDo CANVASとフレッツ光の違いは何ですか?
順番に見ていきましょう。
Do CANVASのWi-Fiルーターはコンセント一体型ですか?
DoCANVASは、物件によっては「WiFi機能付き情報コンセント」が設置されているところもあります。WiFi機能付き情報コンセントは、ルーターとコンセントが一体になっており、無線でインターネットに接続できます。
また、コンセントに差し込むだけで使用できるため、複雑な設定や工事が不要です。そのため、即時にインターネットを利用できる点も魅力でしょう。
Do CANVASのWi-Fiルーターの通信速度は1Gbpsですか?
DoCANVASは、マンション内で最大1Gbpsという高速通信が可能な光インターネットサービスです。 利用環境や設備・接続する時間帯によって通信速度は異なるため、速度が遅いと感じられる方もいますが、DoCANVASはベストエフォート型サービスとして、最適な通信環境を提供できるよう努めています。
NTTのDo CANVASとフレッツ光の違いは何ですか?
Do CANVASとフレッツ光にはいくつかの違いがあります。Do CANVASは主LAN配線方式を採用し、NTT東西独自の回線を利用しています。一方で、フレッツ光はNTT東西のフレッツ/NGN網(地域IP網)を使用しています。
プロバイダの観点では、Do CANVASは回線とプロバイダがセットになっているため、手軽にインターネットを利用できます。これに対し、フレッツ光は通常、回線とプロバイダを別々に契約する必要があります。(※一部例外はあり)
まとめ
この記事では、Do CANVASを利用している人の口コミや速度が遅い原因・対処法を詳しく解説しました。Do CANVASはLAN配線方式のため、利用者が多く回線が混雑する時間帯はどうしても速度が低下しやすくなります。
ただし、紹介した対処法を参考に最適な環境を整えれば、速度が改善する可能性は大きいです。実際の通信速度は、設備や環境や時間帯によって変動しますが、本記事で紹介した方法を取り入れることで、Do CANVASで快適なネットライフを送れるようになるでしょう。